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記録はこちら 常任委員会記録(平成26年) | 函館市

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(1)

午前10時13分

委員長(日角 邦夫)

・ 欠席委員連絡(小林委員)

・ 皆様には、開催の通知から時間がない中、御出席いただき感謝申し上げる。本日の議題について、 正副委員長としては経緯や今後の対応など早急に委員協議会を開催し調査する必要があると判断した ところなので、よろしくお願いする。

午前10時13分開議

委員長(日角 邦夫)

・ 開会宣告

・ 議題の確認

1 調査事件

(1) 市立函館病院の元職員の勤務中の不適切な行為について

委員長(日角 邦夫)

・ 本件については、3月28日付けで資料が配付されているので、説明を受けるため理事者の出席を求 めたいと思うが、いかがか。(「異議なし」の声あり)

佐々木 信夫委員

・ 説明を受ける前に、委員長に確認したいことがある。

・ この議題に関して、正副にいつごろ報告があったのか。

委員長(日角 邦夫)

・ この議題に対してか。

佐々木 信夫委員

・ 今、病院局から説明を受けるこの案件に対して、正副として、我々と同じく報告を受けたのか、そ れとも大分前に受けたのか。

・ 前の減塩の問題があっただろう。それも正副は、病院局からの説明、報告というのは、我々よりも 早く受けたのか。その辺のことをまず確認したい。

委員長(日角 邦夫)

・ 資料がないので日にちははっきりしないが、減塩についてはたしか2月の中頃。そのときに、それ から数日後だったか、実はこういう問題もある――要は、減塩の問題でもとにかく早く教えてほしい と、民生の皆にも早く教えるようにしてほしいという話をして、それから何日か後に、実はこういう 問題もあったんだときた。(「そうすると、我々に」「そんなに早かったのか」の声あり)

副委員長(池亀 睦子)

・ 2月じゃない。

委員長(日角 邦夫)

・ 2月じゃなかったか。

(2)

佐々木 信夫委員

・ 減塩の問題でも、我々が説明を受けたのより大分前に受けたのか、それともそんなに遠い話でない と。大体同じような、2、3日の差だとか、その辺の確認だ。

北原 善通委員

・ 正副委員長は我々より先に説明を受けるのが本当だ。それで私はいいと思う。

佐々木 信夫委員

・ いや、いい。

委員長(日角 邦夫)

・ そのことはいい。

副委員長(池亀 睦子)

・ 時期か。

佐々木 信夫委員

・ 時期だ。

工藤 恵美委員

・ 減塩は去年の10月の出来事だった。

委員長(日角 邦夫)

・ 減塩はそうだ。

工藤 恵美委員

・ 減塩の、塩分のほうは去年のことだったのに、いまごろになってから私たちが知った。だから、そ の前から、いつごろ聞いていたのかということだ。

佐々木 信夫委員

・ そうだ。

委員長(日角 邦夫)

・ たしか減塩問題が新聞に出たのは。

佐々木 信夫委員

・ 新聞出てからか。

工藤 恵美委員

・ 結局、新聞でしか情報をとってないということだ。

委員長(日角 邦夫)

・ それがあったので、正副としても新聞出る前に何で言ってもらえないのかという話をして。(「そう だ」の声あり)それとあわせて、民生常任委員の方にもという話をした。

工藤 恵美委員

・ これもそうか。

委員長(日角 邦夫)

・ これは、これから説明があると思うが、要は警察が逮捕するかしないかという状況だったので、新 聞記事自体は出ていたが。

(3)

工藤 恵美委員

・ 3月ではなかったか、函館新聞に。

佐々木 信夫委員

・ 函病も自治体病院。それで、議会の対応あるだろう。それはみんなそれぞれ、別の委員会でも正副 説明をやったりして、そうすればさっき北原委員が言われるように、我々委員よりも正副とすれば早 めに報告を受けて、委員会というのは、ある意味そういう組織だと思う。委員と正副の関係というの は。そういう意味で今、質問をしている。

委員長(日角 邦夫)

・ この種の不祥事については、まず警察が逮捕しなければ皆には明らかにできないと言われて、その 以前には相談された。そのときも、もし記事が出るなら民生常任委員会、さらには民生常任委員の対 応もあるから、きちんと対応をしてほしいという話はしていた。

副委員長(池亀 睦子)

・ だから、塩分に関しては記事になってから、こちらから聞いた。そして、委員長のほうから常任委 員会にもきちんとやるべきだと。それからその後2、3日後に、実はレントゲン技師がこういう状況 にあるということを、正副別々に聞いた。あの辺なので、記事に出たのがいつだったか。

佐々木 信夫委員

・ 大体わかった。

副委員長(池亀 睦子)

・ ということだ。委員長と私、別々に病院に行って聞いている。

佐古 一夫委員

・ だけどおかしい。新聞とか警察は関係ない。

委員長(日角 邦夫)

・ 事象自体は聞いたが。

佐古 一夫委員

・ それが委員会に報告すべきものなのかどうか、さっさと、必要なことはまず委員長の耳に入れる。 警察や報道は関係ない。

副委員長(池亀 睦子)

・ 委員長からそれは厳しく言わせていただいた。

佐古 一夫委員

・ 何を考えているんだ、一体。

副委員長(池亀 睦子)

・ もう少し、きちんと誠実に委員会に、正副にも。

佐古 一夫委員

・ いや、誠実ではなくて職務としてそういう義務があるだろう。何を考えているんだ、これ。俺たち も大体新聞でわかるなんて問題外だ。

佐々木 信夫委員

(4)

・ 我々委員と委員長というのは別だと思うから、まず正副は報告を受けて、それから委員長が、正副 で判断して委員にどうするとか。

佐古 一夫委員

・ やったほうがいい。

副委員長(池亀 睦子)

・ かなり言った。厳しく。

工藤 恵美委員

・ 隠す体質があるのか。

委員長(日角 邦夫)

・ そこは指摘した。

副委員長(池亀 睦子)

・ 委員長もかなり言った。

佐古 一夫委員

・ 前に福祉部のときもやった。福祉部のときも、社協で問題が何回も出てきたときに、全部後出しだ。 ばれたらしょうがなくて言う。がっつりやったことがある。

委員長(日角 邦夫)

・ 今回もそういう傾向というか、受けとめた。

佐古 一夫委員

・ まず、正副の耳に入れて、それを委員会に諮るべきものかどうかはあなたたちの判断だ。

佐々木 信夫委員

・ そうだ。

佐古 一夫委員

・ そこからだ。報道や警察は関係ない。

佐々木 信夫委員

・ わかった。

佐古 一夫委員

・ まず、そういうことだ。

副委員長(池亀 睦子)

・ 佐々木委員、よろしいか。

佐々木 信夫委員

・ はい。

委員長(日角 邦夫)

・ 本件については、3月28日付けで資料が配付されているので、説明を受けるため理事者の出席を求 めたいと思う。よろしいか。(「はい」の声あり)

・ それでは、理事者の入室を求める。

(病院局 入室))

(5)

委員長(日角 邦夫)

・ それでは、資料について説明願う。

病院局長(吉川 修身)

・ まず最初に、私2期目の病院局長を務めさせていただくことになった。皆さん、よろしくお願いす る。

・ このたびはマスコミにて報道されたが、市立函館病院の放射線技術部の元技師による女児へのわい せつ行為が傷害罪の公判で明らかにされた。病院局管理部門としては内部調査とともに、3月28日に 記者会見で公表し、報道の場を借りて被害に遭われた可能性のある患者、及びそのことを警察から聞 き及びひそかに心を痛められている御家族の皆様に、病院の管理者として深くお詫び申し上げたとこ ろである。さらに、内部調査中に明らかになったもう1件の、放射線撮影中にやはり女児に対して院 内ルールを逸脱した行為の疑いある放射線技師のいることも判明するなど、市立函館病院の信頼を著 しく傷つけたことは地域の住民の皆様に深くお詫び申し上げる。

・ このように、今回の不適切な医療業務中の行為は、起訴もされない段階もしくは有罪無罪の判断も されない段階で公表に踏み切り謝罪申し上げているのは、本人の自白内容が警察による強要されたも のではないことから信憑性があると考えられ、倫理上大きな問題であるからである。また、このよう なわいせつ行為が放射線撮影中の密室での行為であること、対象が幼い女児であることなどから被害 事実の把握は困難であり、そのために公表がさらにおくれ、再発防止策がおくれることは許されない と考えたからである。被害に遭われた可能性のある皆様への誠意ある対応とともに、市立函館病院の 組織のあり方の見直しを行い、信頼回復に努めたいと思う。

・ 詳細に関しては、管理部長より説明させていただく。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 資料説明:市立函館病院の元職員の勤務中の不適切な行為について

(平成26年3月27日付 病院局調製))

・ 最後に、資料への記載が間に合わなかったが、今後の対策の具体策として1点申し上げる。この事 件については、病院としてフリーダイヤルの専用電話を置いて、被害に遭われた方のプライバシーに も配慮しながら、現在誠実に対応している。

委員長(日角 邦夫)

・ お聞きの通りだ。ただいまの説明も含め、本件について各委員から何か御発言あるか。

板倉 一幸委員

・ 非常に、不適切というよりもあきれる事件だと思う。特に医療従事者、直接患者あるいは来院され た皆さんの、生身の体というか、そういうものに触る、そういう仕事をされている方が、そういうわ いせつな行為を院内ですると。これは本当に、あってはならないことだと。そう思ってらっしゃると 思うけれども。特に、きょうはもう1件、子ども未来部があるけれども、特に――まあ、大人だから いいと言うつもりはないが、子供の心に傷をつける、そういう出来事、これは本当に許しがたいもの だと思うから、私も強く抗議を申し上げたいと思う。

・ そこできょうの、報告、説明を受けたけれども、この中にこれまでの経過ということで書かれてい

(6)

るけれども、3月28日の公判で検察が朗読した起訴状の中で、事件に至った背景として女児に対して わいせつな行為をしていたということをとがめられたと、こういうことが書かれているけれども、こ ういう事件が起きたということを知ったのはいつなんだろうか。これだけ読めば、何か起訴状を見て 初めてわかったような書き方になっているけれども、その辺のところはどうか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ まず、この元職員は1月28日に逮捕されているので、1月29日の新聞報道で自称放射線技師誰それ が逮捕されたと。交際していた人の首を絞めて、全治10日のけがを負わせた傷害の容疑でというのを 知って、その新聞報道を見て逮捕されたことを病院で把握した。

・ 続い て、 資料の (3)の ①に書 いて いると おり2 月3日 、警 察か ら傷害 事件に 至った 経過として わい せつ容疑があって、そのことについて交際中の女性にとがめられて傷害に至ったという経緯を知らさ れて、警察は強制わいせつの容疑での捜査を始めていると。だから、この元職員が撮影したデータの 提供というのを求められて、2月3日に事件の背景として病院の中でわいせつ行為が行われていた疑 いがあるということを、病院で初めて把握した。ただ、あくまでも公判などで裁かれていたのは傷害 事件だったものだから、そのわいせつ行為については捜査途上だったということで、我々は2月3日 に知っていたけれども、3月28日の公判で、公の場でそのことが初めて語られたので、それを受けて 我々医療者として、倫理上の非常に大きな問題だと把握をして、その日、記者会見をして謝罪をした と、こういう経過だ。

板倉 一幸委員

・ これは正確なのかどうなのか、ちょっとわからないけれども、以前からレントゲンの時間がかかり すぎるという訴えがあったと、こういう話を聞いているが、それは患者というか、そういった方々か ら話があったときに、実際はどうなのかという調査だとかはされなかったのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 今回、この事件を受けて、中央放射線部の技師から事情を聞いて、この元職員について「そういえ ば子供さんの撮影後、なかなか撮影室から出てこなかった」という声が上がってきた。管理部門とし てはそういう声を、きちんと今まで吸い上げてこれなかったことを本当に遺憾に思っている。ただ、 現場でそういう声が出ていたことも、確信的なものではなかったので、放射線部門の中で組織として 問題にすることはなかったところだ。したがって、こうした小さな声もきちんと拾って問題にしてい くシステムが必要であると考えていて、先日の減塩食の問題でも申し上げたけれども、昨年10月21日 に設置したコンプライアンス窓口という、いろいろな不適切な問題というのは院長のほうにきちんと 伝えていくというシステムの活用を職員に通知しているところだ。

板倉 一幸委員

・ そう いう ことが 、私 は問題 だと思 う。小 さな 声な り、「ちょっ とお かしい ぞ」 という ような思 いや 声が院内でちゃんと反映をされる、あるいは調査をしようと、そういうような危機感というのか、あ るいは職場での倫理観というか、そういうものがやっぱり足りないんだと思う。そこをしっかりしな ければ、たまたま今、放射線の技師の問題が出てきたけれども、以前は栄養士の問題だった。ほかで もやっぱり出かねない、同じことだと思う。そこはしっかりしないと、この問題だけにとどまらず、

(7)

本当にほかの部署でそういうことがないのかと言っても、これはないと言われても誰も信用しなくな る。市立函館病院という病院そのものの信頼性を大きく損なうものだと思う。

・ 事件のことはここに書かれているとおりだと思うが、中央放射線部の責任者というのはどなたか。 院内の職制関係はわからないが、職員名簿などを見ると、中央放射線部の中には主査をトップにして 職員がいるけれども、実際にこの中央放射線部の責任者というのはどなたか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 中央放射線部長は、医療部長、管理職の医師だ。中央放射線部長は医師だ。その下に技術科があっ て、技術科長は従前、診療放射線技師のトップが科長、管理職だったが、平成23年度末に定年退職し て、その後、平成24年4月1日に次の後任を選ぶところだったが、なかなか適任がいなかったから、 平成26年3月10日までその科長は、先ほど申し上げた医師の中央放射線部長が科長も兼務する形で、 技師のトップが不在の状態が2年近く続いた。こういう問題も生じてきて、現場にきちんと管理でき る体制というのを早急につくらなければならないという判断もあって、3月10日、急遽技師の科長職 を任命したという経過だ。

板倉 一幸委員

・ 職名でいうと技師長になるのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 今の技師のトップは、技術科長という。

板倉 一幸委員

・ 細かいことを聞いて申しわけないが、職員録でしかわからないものだから、改めてお聞きするが、 副院長の下山先生が中央検査部長兼務、中央医療技術部長兼務となっている。で、臨床病理科の技師 長はここにいるが、科長ということはその上ということか。ここでいう、中央放射線部の技術科の技 術科長ということになるのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 今、板倉委員がおっしゃっていた中央検査部は、部長は副院長が兼務している医師だ。その下にあ る臨床病理科技師長、これは臨床検査技師のトップで管理職、科長である。先ほど申し上げた中央放 射線部の技術科長と同じ科長職になる。同じレベルになる。

板倉 一幸委員

・ 実際に現場を把握して日常の業務を管理、監督する人間が不在だったことも原因になっているだろ うと思う。だから、日ごろの職員の動向というか、そういった作業も含めておかしなところがあると かないとかというようなところを把握するのが現場の、スタッフの責任者の仕事なわけだから、今回 は終えたということだけれども、つけ焼き刃にならないようにしていただきたい。急遽必要だと、必 要なのは前からわかっていただろうけれども、必要だということで置かれたと。前から必要だった。 それを放置していた病院側の、管理部門のほうに責任があると思うから、そこはしっかりやっていた だきたいと思う。

・ 前回の減塩食の問題もそうだし、今回のこの一連の問題もそうだけれども、言葉があまりよくない のかもわからないけれども、院内の責任の取り方というのはどうなっているのか。悪いことをした人

(8)

は、犯罪を犯した人が捕まると、これは当然のことだけれども、しかし病院は、地方公営企業法の全 適を受けて一つの組織として運営されているわけだから、その辺の責任のあり方はどう考えているの かということを、要は誰も責任をとらないという体質が、市立函館病院という病院にはあるのではな いのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 市立函館病院が属する函館市病院局、地方公営企業法の全部を適用していて、公営企業管理者を置 いて、公営企業管理者にほとんどの権限があるので、こういう問題が起きたときの責任のとり方、例 えば懲戒処分だとかいろいろなことも、局長のもとで整理するということになる。だから、病院局と して責任について、きっちり組織として議論して決定し、病院としてこういうことが起きないような 組織としてしっかりしたものにしていくというのは、病院局の責任であると考えている。

板倉 一幸委員

・ 言葉としてはわかるけれども、しかし現実、前の件だって、当人の処分はあったけれども、ほかの 人間、管理者あるいは監督者、そういった人間の処分は何も出ていないだろう。今回だって、このま ま黙っていれば同じようになってしまうのではないのか。その辺はどうしようと思っているのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 管理、監督する人間の責任のとり方になるけれども、今回の元職員については、今、傷害事件での 公判が始まったばかりで、この先、強制わいせつ罪についての再逮捕なり追起訴が近く行われるとい うふうにも、公判の場で検察から言われているので、司法の場での判断が下された中で、管理、監督 する者の責任についても処分も含めて検討していく。

板倉 一幸委員

・ それでいいのか。病院も今回の事件は、大変重要というか、議会にも報告する、もちろん記者会見 もされたわけだから、そういう事案だという思いがあるから、こうした報告をしているわけだろう。 逮捕されて、あるいはどういう罪状になるのか、それが決定されてからそういうことを考える、それ でいいのか。病院としても、早急に、ちゃんとやっぱり自分たちでけじめをつけるということは必要 なんじゃないのか。私はそう思う。

病院局長(吉川 修身)

・ 病院というところは、専門職の集団である。従来は、医局なら医局、医師の部分は比較的我々もよ く理解できるので、ある程度管理できる面もあるし、できない面もあるけれども、ある程度わかる。 ほかの職種に関して、我々自身がなかなか把握できないものだから、その職種のトップを責任者とし て据えて、さらにトップに医師を、部長職とかという形で据えるけれども、その部長職の医師はほと んど技術部門とかそういうところの状況把握が実はできていないということは、我々も薄々わかって るけれども、機構上そういう形をとらざるを得なくて、とっている。今回の事件も、管理栄養士の事 件もそうなんだが、一般的には専門集団というものを我々としては信頼せざるを得ない。それは、国 家資格を持った人たちの集まりだから、専門集団に全てをお任せしているという感じに、機構上はな っている。だから、一般的な概念でいくと、会社形式のものでいくとそれではおかしいだろうという のはよくわかるけれども、従来はそういう形式をとってきたということも事実であるし、その結果と

(9)

して専門集団の内部がきちんと組織的に、上下関係がうまくつくられていなければ、非常に難しい。 こういう問題が起こるということは、以前からもある程度は感知していたけれども、なかなか介入し にくい場所だった。局長として非常に責任を感じている。

・ 放射線技師部門に関しても、こういう問題が起こる以前に、内部のいろいろな問題は認識していた。 それは、業務が厳しいということで、今回の報道でもわかったことだが、報道者は「放射線技師とい ったら何か、ただ写真を撮るだけなんでしょう」といったような認識だけれども、実際には放射線技 師というのは治療部門からCT、MRIと、ものすごいいろいろな種類の業務をこなさなければなら なくて、救急病院だから、当直体制をとる上で、そういう全ての業務をこなせる人でないと当直させ られないということもあって、若い人たちが入ってきても、その人たちはすぐに当直に入れない。少 ない人数で当直するから、ある部門にすごく負担がかかるという問題が、僕の院長時代に訴えられて、 何とかその関係性をよくしようということだったが、技師長がそれらをまとめること自体が非常に難 しいということを知って、3つくらいに部署分けして各責任者を置いたらどうだという提案をしてい たが、3年間のうちでそれが成立しないまま院長を終えざるを得なかったという経緯が一つある。

・ 言いわけになるのかもしれないが、看護局というのは意外と、トップがあっていろんな管理職が置 かれて整然としている。比較的情報も上のほうに上がってくるという。技術部門によっては、横並び という状態がつくられている。医師も比較的そういう要素がある。横並びである。各自がそれぞれの 力を持っていて、管理するのがなかなか難しい部署だ。そういうことを、今後はやっぱり考え直さな ければならないだろうと思っている。だから、栄養管理部門に関しては、その人が管理者だったので うまくいかなかったけれども、今回に関しては責任体制を自覚していただくという形で、訓告処分な りそういうことはせざるを得ないだろうなと。嫌な思いをさせてしまうけれども、組織としてはこう なんだということは示さなければならないだろうとは考えている。

板倉 一幸委員

・ 病院局長から御答弁をいただいたが、専門職の集団、専門の集団なり、その資格のある方。だから といって、いい人間だとは限らないわけだから、やっぱり技術の問題と精神の問題、あるいは思考の 問題、そういったものはまた別なものだから、これはしっかりちゃんと把握しなければならないと思 うし、局長の立場からすると院内の中の皆さんの立場もあるから、そういう面では配慮をしたいとい う思いがあるかもわからないけれども、しかし世の中、やっぱり不祥事が起きたら責任をとるという のが、これが当たり前のことなんだ。それは、ドクターだろうがあるいは技術職だろうが事務職だろ うが同じように不祥事があったら、その不祥事をなぜ防げなかったのかという責任があるわけだから、 そこはしっかりと、どういう処分になるのかわからないけれども、院内でちゃんと協議をしていただ きたいと要請をしておきたいと思う。

・ 最後に、もう1人の職員が、同じようなことがあるということで、今、自宅待機をさせているとい うことだが。これは、警察で捜査を始めたということで、警察からの情報がなければなかなか病院局 もお答えをできないのかもわからないけれども、事実としてこれはあると、こういうことで間違いな いか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

(10)

・ 調査委員会をつくって全部門、放射線部門以外の部門も含めていろいろ調査をして、その中で職員 から、さっき申し上げた小さな声でもいいから上げてくれという中で、やはり放射線の技師だが、ち ょっと女の子供に対する撮影が長いという声を聞いたので、直接事務部門で聞き取り調査をして今回、

「院内ルールを逸脱し」と書いているけれども、10歳から15歳くらいまでの女性、少女の放射線の撮 影時 に 、病 院内 のルー ルで は、「金具の つい てい る下着 はとっ てくだ さい。 その かわ り、こ の検査 着 を着てください」と言って、検査着を提供するけれども、その検査着を提供するということを怠って いたということを、本人から直接聞いた。それですぐに自宅待機ということで、それから弁護士とか にも相談しながら、これについては警察に情報提供していこうとなったので、本人から確認している ので、事実だと把握している。

板倉 一幸委員

・ 元職員と、それから今、自宅待機をさせた職員、これは採用されてから何年勤務をしているのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 2人はたまたま同期で、平成15年4月採用だ。

板倉 一幸委員

・ そうすると、10年以上勤務をしているということになる。この10年間、同じようなことをし続けて きたということはないのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ すでに公判になっている、被告人になっている元職員については、3月28日の公判の中で、わいせ つな行為というのはいつからいつまでだったのかということが語られて、被告人の弁護人から、平成 17年から平成24年までそういう行為があったということが、質疑応答の中で語られていた。もう1人、 今、自宅待機をしている職員については、こちらのほうで調査のときに聞いたけれども、本人もちょ っとそこの時期が特定できない、わからないと答えている。

板倉 一幸委員

・ 長年、そういうことが行われていたということを放置していた病院側の責任は、厳しく問われるも のだと思う。我々は病院を信用して、医師でもあるいは検査、技術の職員を信用して命を預けている わけだから、そこはやっぱりしっかりしなければ、いくら病院局が病院の健全化に努めていても、信 頼を失ったら病院は成り立たないと、そこをしっかり感じて職務に当たるべきだと思うから、そのこ とを申し上げておきたいと思う。

北原 善通委員

・ 函館に総合病院というのは32か。函病だけがいつも目立つような存在で、去年の5月1日現在では 函病の職員が866名、300名は男、566名は女と、こういうことになっている。恵山は40名、女が25名。 それから南茅部は32名か、男が7名の女が25名。そういうような形で来ている。だけれども、教育委 員会 355名だ とか 、それ こそ消 防が 375名と か。 それを 全部 入れて 、再任 用まで入れ ると3,347名 、こ こまでいるんだ、職員が。函病だけが目立つけれども、やっぱり全体同じような状態で点検していか なければ、大変だなと思っている。で、もう1人いると、これが問題だ。もう1人はやめた、元だか ら。これも大変だったけれど。

(11)

・ これは函病のみならず市全体の問題だ。モラルの問題。だから、函病だけが責任体制にあるという ことにはならない。当然、私たちとしても。だって、全体を見ても、なければいいけれども、この後 の部署にも何かありそうだから。そうなると、これはやっぱり目立ちすぎる、函館市の関係というの は。目立ちすぎる。厳しいこともあるけれども、話聞いてみると、新聞を見た範囲では甘すぎだ。全 然、甘い。これでは市民に申しわけも立たない。私が4年前に監査で指摘した、函病の赤字をなくし た、そのときに病院局長は市民にお礼を申し上げると、一般会計から出したんだから。そのときに、 がんが3人に1人、2人に1人時代になると、これを何とか少なくするように、頑張るという力強い 言葉があったから、やっぱり先ほどから聞いても、病院だけの問題ではないけれども、今は病院の問 題でやっているから、本当にこうすればよくなるんだということを、もう一度聞かせていただきたい。 病院局長になってから、函病はすごくよくなってる、正直言って。ものすごくよくなってる。これか ら看護師もふやすし、医者もふやすしと。だから、みんながまた引き締めてやると、病院局長の一言 を欲しい。病院としてはこうやっていくと。で、あとは市長に対して、本当に全職員に対して、やっ ぱり引き締めていこうということで。一言欲しい。

病院局長(吉川 修身)

・ やはり職員が倫理を忘れるのは、多分一つは職務が厳しいためにストレスがたまるということもあ るが、やりがいだと思う。仕事のやりがいとか目標がきちんと定まっている部署は、あまりこういう ことを起こさないような気がする。だから、こういう部署のやりがいをどういうふうに管理部門とし てつくり上げていくかということを、部署ごとに話し合いをする機会を持たせる場がないとなかなか 難しい。今、病院の中でTQMとか、そういう運動はあるけれども、ほとんどが看護部門を中心に動 いて、看護部門そのものはかなり活発に動くが、ほかの部署のそういう動きのあるところは、例えば 病理の検査部門は、すごくやりがいのあるやり方をやって、ISOの認証を取るとか、そういう目標 を持ってやっているところは活発な職員の動きがある。だけれども、そういう動きのない部署にこう いうことが起こるんじゃないかと僕は思っていて、各部署にそれなりの目標を持たせて、みんなが一 致団結してやろうじゃないかということをやらせることが、一つは大きな解決になるのではないかと 思って、そういうことを院長にも提案しながら、院長もよくわかっている方なので、それはやってく れると思うけれども、そういうことが大きな課題かと思っている。

北原 善通委員

・ 今、局長が話されたとおり、とにかく一枚岩で一生懸命頑張って、こういう問題で責任をとるとい うことは、何もこれなくして、10年後見てくれ、20年後見てくれというような調子でやっぱり頑張っ ていただくのが責任のとり方だから、一つぜひ頑張ってほしい。

工藤 恵美委員

・ 本当に残念なことなんだけれども、今いろいろな質疑を聞いていて、10年くらい前から勤務してい て、10年くらい前からこういう行為があったのではないかということもわかった。ちょうど10年くら い前というと、私も何度か病院に行って、レントゲン室にいって、何度か受けていて、そのときに感 じたことは、何度か病院局のほうにお話しさせてもらっていたが、私の小さな声は無駄にされていた ということなのかと今、改めて思っていた。

(12)

・ 2月27日に臨時の調査委員会を設置したということだ。これの内容と、この委員会はいつまで設置 するのかということをまず一つお聞きしたいのと、それから⑤に「新人教育・教育目標の充実」とか、 新人 に 限ら ない のだろ うけ れども、「 医療人 とし ての自 覚を促 す指導 や研修 」と いう ことだ った。 そ れから今、局長がおっしゃられた職場の倫理というものについて指導や研修をするというのはどなた がどういう形で行っていくのかというのを具体的にわかっていれば、知らせてほしい。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 今回、2月27日に設置した臨時の調査委員会だけれども、こちらは副院長を委員長にして、2人の 副院長、それから看護局長、私、管理部次長、放射線科の科長の、病院のスタッフは6人と、それか ら外部委員で公平公正な弁護士、特にうちの顧問弁護士ということではない弁護士に加わっていただ いて、7人で構成している。この調査委員会では、そのときに警察の捜査が引き続き行われていたの で、この調査委員会では市立函館病院という医療機関における不適切な行為について、プライバシー などに十分配慮して、どういうふうに調査を進めたらいいのかと。要は疑いのある行為というのが明 らかになったとき、それを法律的にどういうふうに判断するのか。それから、被害に遭われた方にど ういう対応をするのか。あるいは何よりも再発防止のシステムというのをきちんと、放射線部門に限 らずどういうふうに構築していくのか。そういったことを議論していただこうということでつくった。 これは特にいつまでという期限を設けずに設置して続けている。

・ それからもう一つは、新人教育だけれども、昨日4月1日、大学からの医師の派遣が多いものだか ら、市立函館病院では、医師の交代も20人、それから大学を卒業して、医学部を卒業して、初期研修 医で13人、市医師33人という数も含めて、新規採用の職員が100人ほどいる。その100人を集めて、最 初に辞令交付の後、早速、市立函館病院の院長が、そこで倫理について講話した。今、市立函館病院 はいろいろ不祥事が続いていると。で、この失ってしまった信頼を取り戻すには組織として、そして 個人としての医療倫理の確立とコンプライアンスの徹底に地道に取り組むしかない。これからの病院 の最大の優先課題だということを、その場で言って、これから医療倫理の確立、コンプライアンスの 徹底について、きっちり組織として取り組んでいくということを、そこではっきり新人も含めて全職 員にアピールしたところだ。実際に新人の研修というのが各部門で続けられるが、そのなかでも医療 倫理についてはしっかり時間を取って研修をしていくという取り組みをしているところだ。

工藤 恵美委員

・ まずは、新人教育に関しては式典の時に、新人に向かって院長がお話しなさったというだけで、課 題があると院長がお話しのなかでおっしゃったということか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 職種がいくつかあるので、例えば新人の医師では、医師のオリエンテーションというのが何日かあ って、看護師の数が一番多く、例えば今年は40人ぐらいの新規採用の職員がいるが、看護師の場合に は、全員集まってやるのは2日ぐらいだがほかの医療技術者と一緒に新人の研修があり、それぞれ例 えば職員の責務とか、最初に新人にやらなければならないことはプログラムが組まれているが、今回 特別に院長から医療倫理に関する講話を今年特に新しい試みとしてやったということで申し上げた。

工藤 恵美委員

(13)

・ 臨時の調査委員会ということだが、臨時ではなく今後も続けていきたいということか。ここには臨 時の調査委員会を設置したとあるが、先ほどの答えではずっと続けていきたいという部長のお答えで、 調査していきたいという内容と研修も兼ねているというお答えだったと思うが、これはしっかりと調 査委員会を設置したという解釈でいいか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 臨時の調査委員会なので、どこかで終点はあると思うがいつ終わるということは決めずにしっかり 議論をしているということだ。調査委員会と研修は違う。

工藤 恵美委員

・ 別だと私も思うので、全部この調査委員会のメンバーでするのかと思い確認させていただいた。何 度かレントゲン室に行っていろいろな疑問に思ったことをお話ししたが、不思議だと思ったのは専門 職の集団なのでピラミッド型になってない。横並びだと。自覚を持って専門職に当たるのはいいこと だと思うが、看護師のように多くの患者の目に触れている場合は目につきやすいので苦情も入りやす いと思うが、レントゲン室だとか管理栄養士は目に触れないところなのでどうしてもそこがゆるい職 場になっているのかと思う。職務が厳しいと言ったが、何の仕事でも厳しくない仕事はないし、やり がいを持つか持たないかだと思う。ほかの病院との違いを感じたのは、レントゲン室からレントゲン 技師が出てこない。例えば外来が忙しくて、レントゲンの写真を待っている患者がいる。まだかと言 うと、今レントゲンができませんのでとか、レントゲン室に取りに行く看護師が忙しくていないとか だ。よその病院ではみんなが行ったり来たりしてる。函病のレントゲン技師はそこから出てこない。 長く待たされる、中で笑い声が聞こえる、そのレントゲン室から出てこない。こういうような体制だ から、事故が起こりやすくなるのかなと感じる。不思議に思うが、たった1人でやっているわけでは ない、仲間がいるのにどうして仲間で指導し合えない、未然に防ぐことができなかったのか、そうい うことがすごく重要な問題だと思う。もっと厳しい職場にすべきだと思う。たくさんの仕事をしてほ しい。仕事ができるから仕事の量が少ないのではなくて、やりがいのある仕事を見つけるのは自分自 身だと思う。もっとたくさんの仕事をしていただきたい、そんな職場であってほしいと思う。職場の 倫理観を大切にしていくとか、研修するとかというのはどういう形でやろうと思っているか。

病院局長(吉川 修身)

・ 最初に院長が全職員に言うことは大事だが、それを叫び続ければよくなるものではないというのも 事実。先ほどご指摘のように、例えば技師でお互いが話し合えるような雰囲気がないというのも事実 だと思う。院長時代に何とかせねばと思ったが、なかなか介入しにくい部分というのがどういう仕事 でどういう動きをしているのかがなかなか見えない。倫理観を持たせるという単なる教育ではなくて、 職場環境の改善というか、管理者の命令事項というか指摘事項として部署に投げかけてこういう話し 合いの場をつくれということを指導していくしかないのかなということで考えている。

工藤 恵美委員

・ 終わる。

佐古 一夫委員

・ 非常に残念なことが続いている。一つは市立函館病院というのは公立病院だ。函館市民の税金で運

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営されている病院。確かに会計は病院の会計になっているが、基本はまずそこにあるわけだ。そこに 勤務する方たちは民間人ではなくて公務員という立場にあるということだ。これを踏まえて、今回の 事件を見てみると、被害者から告発されたら全部犯罪の要件を満たしているものばかりだ。告発がな ければセーフかもしれないが、もし告発されれば全部犯罪だ。既に倫理の問題ではないと思っている。 倫理の問題よりも犯罪を犯している問題だからこれはなかなか難しいと思って聞いていた。結局そう いうことをしないという認識は厳しい処分というかそういうことが前提にあると。もしそういうこと になったら、自分は当然ながら家族や世間からの見る目も非常に大変なことになる。それだけで犯罪 を犯さないわけではないが、そういう部分が非常に大きな抑止力になっている。振り返ると一連の処 分が甘いのではないかという気も多少はするわけだ。それは函病といえども役所だからそれらを検討 して、従来あった例に照らしてどの程度の処分になるかというのは平均化して考えているのかもしれ ないが、そこはきちんとしなければ倫理観だけでは再発防止につながらないと思う。

・ 再発防止を見ていると女子職員だとか、複数で行うとか書いているが私はちょっと違うのではない かという気がするが、その辺はいかがお考えか。

病院局長(吉川 修身)

・ 撮影現場は密室だ。普通診療場面は多くはオープンだ。こういうことが起こるのは密室性があると いうことが大きな要因であろう。もちろん本人が意識を持たなければ起きないわけだが。もともと性 善説に基づいて、それは行われないだろうということで密室に監視カメラをつけるということはして いなかったわけだが、それは防げないだろうということで、患者側が嫌がるという問題があったので、 何年か前から乳がんの検診は女性の放射線技師、女性に代えるということはやってきたが、小さいお 子さんに関してもそういうことはないようにするための防御策として、まずはとりあえず技師を一人 にしないと。できるだけオープンな方法をとるしかないと。さっき倫理の問題だと言ったのも、実は 法律より倫理のほうがきつい。ただ法律は罰することができる。これは非常に起訴しにくい事案であ る。被害者が小さいお子さんなので、被害を申し立てることができない。そうすると証拠がないとい う話になると起訴ができないとか有罪にできないとかという問題があったとしても、倫理の問題とし て病院としては処罰するという意味合いで言っているわけだ。

佐古 一夫委員

・ 今、局長から厳しくやるということでお聞きしたので、それがどういう厳しさなのかは今後拝見さ せていただきたいが、患者側から乳がんの検査に男性職員がというのは、患者の側から見ると当然不 快なわけだから、それ自体で。そこはわかるが監視体制を厳しくして防止する、そこには訴えること もできないような子供の方も入られるということだが、ちょっと違う気がする。市立函病は一生懸命 いろいろなことに努力されて黒字化もしているし、その中から当然職員に効率的に動いていただいて そういうことも図られているわけだから、そこに人を多くするというのはどうかというのも思う一面 もあるわけだ。一方、今聞いているとエックス線技師の責任者が長期間不在になっていたと。局長も 希望が持てる職場というか、倫理観というのはいろんなところから生まれてくると思うので、ただち に配置されたというのも一つの効果が出るのかなと思う。いずれにしても、市立函病は市民の税金で 運営されている病院だから、そこは医療職といえどもその前に公務員としての枠があるので、こうい

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うことが続くといろんな意見も出てくるので、せっかくここまで黒字で来られて、委員の方からも頑 張っているという評価も一方であるわけだから、処分の内容も市民の方が納得する形、それから今後 の体制についても納得する形を取っていただいて一日も早くそういう形になっていただきたいと申し 上げて終わる。

佐々木 信夫委員

・ いろいろ対応だとか課題だとか書いてあるが、恵山と南茅部2つの病院に対する調査はしているの か。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 今回放射線部門での事件だったものだから、恵山病院、南茅部病院の放射線部門で例えば検査着の 提供をしているかどうかの調査は行った。恵山病院は、放射線技師が男性技師1人、女性技師1人の 2人だが、中学生には大人用の検査着を提供して適正にやっていると聞いている。南茅部病院は男性 技師1人しかいないが、同じく中学生には大人用の検査着に着替えてやっていると確認していた。そ ういう形で調査はしているところだ。

佐々木 信夫委員

・ その人に直接聞いたのか。第三者を介して聞くとかその辺はどういうふうになっているのか。直接 聞いた報告なのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 直接技師から聞き取った内容なので、ほかのスタッフにも確認してみたいと思う。

佐々木 信夫委員

・ 直接聞けば自分がどうだとか答える人もいないから、きちっと第三者から聞いたほうがよい。未然 防止のためにも厳しくやってほしいと思うが、この中にもこれまでの対応とか書いてあるが市立函館 病院だけの対応なのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 市立函館病院での対応だ。市立函館病院のこのような取り組みも示した上で、いろいろ改善する余 地がないか、2つの病院についても検討を深めたいと思う。

佐々木 信夫委員

・ 待機者がいるが、その彼に対する処遇、給与はどうなっているか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 今、自宅待機しているのは職務命令として自宅待機としている。いつでも呼出には対応して病院に 来るときには来なさいということにしている。給料は支払われている。このあとこの職員に対して処 分を出すとなると、減給だとか、停職だとか、一番重いのは懲戒免職処分という形になって退職金は 支払われないとかということ。そういう処分というのは可能性としてはこの先あるということになる。

佐々木 信夫委員

・ 長く結論出さない限りは給料払わなきゃならないというのは当然だが、なるべく早く処分したほう がいいと思う。

・ 病院局と議会の対応、ずいぶん委員会というか、正副委員長に対する報告が遅い。この件に関して

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も2月10日に病院長から職員に対して説明してるだろう。民生とか、あと2つ委員会あるが2月10日 あたりに全員でなくても、正副委員長だけでもこういう報告があるとするのが自治体病院としての議 会対応が必要だと思うがどうか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 先日の減塩食の基準超過の問題の際にもご指摘いただいていた。今回の件も含め、きちんと反省し て今後しっかり対応していきたいと思うのでよろしくお願いする。

佐々木 信夫委員

・ こういう組織なだけに正副の委員長には早めに対応して、相談するとかすることによって円滑な運 営もできると思うので、よろしくお願いして終わる。

市戸 ゆたか委員

・ 私も非常に残念で、管理栄養士の事件もそうだが今各委員の話を聞いててこの方10年勤務されてて、 ほぼ10年間この行為をしていたというあたりでは相当悪質だと思う。10年間こういうことをしてて職 場の仲間がわからなかったのかということだが、先ほどもう1人の方が一緒に行為を行っていたとい うことだが、そのほかの職員はわからなかったのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 先ほど申し上げたとおり、この元職員は平成15年4月に採用されて平成26年1月27日に退職してい るが、その間の平成17年から平成24年の間にこういう不適切な行為をしていたのが公判の中で言われ ていたことだ。非常に長期にわたってそういうことをしていて周りがわからなかったのかということ は後からの調査で、そういえば撮影が長かったと、なかなか撮影室から出てこなかったという声が上 がってきたが、そのときには確信的なものではなかったので、後の調査で出てきたということでリア ルタイムで時点時点では問題にならなかった。問題にならなかったことも病院の一つの問題点だとい うことで反省してその辺の対策も講じていきたいと思っている。

市戸 ゆたか委員

・ 市立函館病院は24時間対応だから、当直制をひいてると先ほどあったが体制はどうなっているのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 放射線技師の数だが、現在自宅待機の職員を除くと男性が20人、女性が6人と合わせて26人だ。C TとかMRIの操作もこの26人でやっている。午後5時15分に通常勤務が終わって、次の日の朝8時 半まで当直が1人の体制でやる。

市戸 ゆたか委員

・ 男性20人、女性6人で26人というと大変大きな職場ということで、その中で当直もやりながらで、 現場の長がいなかったというそこに大きな問題があると思っていて、約7年間ぐらいそういう行為を していたということでは26人のセクションのなかのきちんとした管理職の体制というか、そこは今後 きちんとしていくつもりだと思うがどうお考えか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 結構大きな組織だが、平成23年度末に前の臨床放射線技師の職種の科長職である技師長が退職した 後、何人か次の現場のトップになる候補者はいたが、それぞれに放射線の治療業務に専念したいと。

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科長職になると二十数人をマネジメントするのに非常に労力を使う。自分が放射線技師として今やっ ている放射線治療とかいろいろなものに加わってやるということが負担になるということで後継を何 とか選ぼうとしたが選びきれなかった。ただ皆さんからのご指摘にもあるように、組織のマネジメン ト上の問題がなかなか病院の全体のなかで上がってこないということにもなるので、先ほど言ったよ うに3月10日に比較的若い管理職をトップに任命してきちんと対応しようとしているところだ。

市戸 ゆたか委員

・ この管理職の方1人か。例えば部長とか、主査とか主任とか縦のラインでの組織にはならないんだ ろうか。そこがなければいくらトップに1人置いたとしてもその人を支える人がいないとやはり大変 だ。この26人の専門職の職場のトップに立つのはほんとに大変なことなのでそこはどうお考えか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 中央放射線部という部長は、医療部長が中央放射線部長を兼務している。放射線の専門の医師だ。 その下に従前、技術科長といって放射線技師のトップの管理職がいてその下に平成23年度までは主査 3人だった。基本的には縦の指揮命令系統はある組織だ。平成24年度と平成25年度のほとんどは科長 が不在だったので、科長の仕事を医師の部長が兼務していたがなかなか末端まで目が届かないところ もあるだろうということで、主査職については3人だったものを5人にふやして主査の集団指導体制 のようなものがうまく機能すればと2年間やってきたが、今回のような問題が生じてきたこともあり、 5人の主査のうちの1人を3月10日に科長職に昇格させたという経過だ。

市戸 ゆたか委員

・ きちんとした管理職の体制が整った中で今後ほんとに改善してほしいと思うが、ほかの医療機関に 聞いたら、レントゲンのそれぞれの撮影場はセンターにきちんとスタッフがいて、集団でかかわれる ような体制になっている医療機関もあるということだが、函病は一つ一つが個室になっているのか。

○病院局管理部次長(秋元 浩)

・ 当院の一般撮影に関しては医師からの指示が一つのシステムに流れる。それが一覧表になってくる ので、一般撮影を担当するその日の技師が順番に患者を選び、個々の撮影室に入っていただいて撮影 することになる。一対一の撮影はあるが、1人の技師が一つの指示だけを受けて固定でそこの撮影室 を担うことはない。

市戸 ゆたか委員

・ わかった。今後さらに取り組むべき課題で、女性の助手をふやしたから女性の技師をふやしたから 解決するかなと私も思う。集団でどう高め合っていくかという体制づくりに私は期待したいと思うの で今後二度とこのようなことがないような体制と速やかな議会への報告と対応していただきたい。

斉藤 佐知子委員

・ 今回のことは道南の中核的な役割を果たしている公的な病院で、一部のスタッフのせいで病院全体 の信頼を失ったと思う、非常に残念なことだと思う。病院というのは現場なくしては成立しないと思 う。議会とか、民生常任委員会には管理部門の皆さんが来て答弁なさっているが、ほかの部局とは管 理部門の方々、違うと思う。病院は現場があるから。医師、看護師、臨床検査技師、多くの専門職が いるがその中で管理部門として、現場の方々との連携はどのように考えているか。

(18)

○病院局管理部次長(秋元 浩)

・ 院内にはそれぞれ各種の委員会がある。医療安全委員会、感染対策委員会、そのほかにも独自につ くった外来業務委員会などがある。そのなかでは委員はそれぞれの部署から当然出てくるし、メンバ ー構成としても管理部門も入ったなかでいろいろな職種が討論する場があるので、コミュニケーショ ンというものは一定程度とれていると認識していた。

斉藤 佐知子委員

・ いろいろな委員会があってそのなかに専門職の現場の方と管理部門の方も一緒に入って進めている ということをお聞きした。病院局長からは病院は専門職の集まりで介入もしにくいというお話もあっ た。そういう専門職の集まりのそこだけに任せていたからこそ、自浄作用もなくこういうことが起き たのではないかと思う。じゃあ誰が介入できるかというと、そこには病院長だったり、病院局長が介 入していかないとよりいい病院になっていくのは難しいのではないかと思う。この中央放射線部は長 い間技術科長が不在であったという話もあったが、各専門職の職種のトップの方々と院長なり病院局 長なりの集まりというか、定期的に会議をする場はないのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 2つあり、毎月第1木曜日の朝にやっている管理者会議というのがあって、病院局長、院長、両副 院長以外に医療部長といわれる医師の管理職だ。それから事務部門の全管理職が出てやる管理者会議 というものがある。もう一つ課長会議、これのほうがずっと参加メンバー多いが毎月第2、第4木曜 日の朝にやるが、今言ったメンバーに全診療科の医師の科長、各診療科のトップ。それから各セクシ ョン、放射線だとか検査だとか医療安全、いろんな部門のトップも入った課長会議という非常に大き な会議だが毎月2回やって、そのなかで情報共有したり病院の課題というのを一緒に取り組んでいこ うということをやっている。

斉藤 佐知子委員

・ やっていたが、こういうことが起きてしまったと。さっき現場なくして病院は成立しないと言った が、さらに言えば病院は現場のなかでも医師だけで成立するわけではないわけだ。コメディカルとい う放射線もそうだが、臨床検査技師、栄養士、看護師、理学療法士、作業療法士さまざまなスタッフ がいるわけでそのあたりで医師だけでなくさまざまな職種のトップの方々がきちんと参加をしてみん なでしっかりとそこを進めていただいて、信頼回復に努めていただきたいと思う。管理部門の皆さん は現場の方々がしっかりと市民の方に温かく、やさしく接して良い医療を提供できるために、皆さん が働きやすい環境というあたりはしっかり連携をとり皆さんの声を聞いて現場が動きやすいこと、こ ういうことが起きないように管理部門の方々は大変だと思うが、頑張っていただきたいということを 言って終わる。

池亀 睦子委員

・ フリーダイヤルが設置されたということである。何日経過し、どういう対応をされているのか教え てほしい。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 先ほどのフリーダイヤルは3月28日の記者会見の際にも番号を表示し、その日の夕方からいつでも

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受けられますと申し上げた。新聞は次の日の朝刊に載ったので、その日の夜に1件来たが、その後翌 日から少し電話が来て、昨日の夜までで10件の電話があった。内容的に申し上げると今問題になって いる元職員とか自宅待機になっている職員に撮影されたのではないか調べてほしいというのが2件、 それらを含めて病院職員の接遇が悪いという御意見が2件、再発防止をきちんとすべきだとこの職員 についてもきちっとした処分をすべきだというお叱りの声が2件、今回の公表の仕方がセンセーショ ナルでショックを受けたという方が2件ほどあった。そのような内容だ。

池亀 睦子委員

・ 塩分のときも病院にお電話した方がいたそうだ。対応が非常に悪いと、申し訳ないという姿勢が感 じられなかったというお声もいただいているので、このフリーダイヤルまだ続いていくと思う。電話 いただいた方にはどういう対応をするのかを臨時の調査委員会が検討していくと思う。管理職の資質 というか、どうスキルアップしていくのかが問われていくと思う。今マニアックな若い人たちがふえ てきている。管理者にもそういう教育をどうしていくのかも、職員を育てていくという意味で、若い 方たちをどう見ていくのかも、今管理職にしっかり教育をしなければいけない時代でもあるのかなと も思う。忘れた頃にいろいろな事件がいろいろな職場で起こるので、その辺もやはり加味していかな ければいけないのかなと感じていた。やっぱり管理職がいなかったというところに大きく影響を受け たかなと。ただ7年前からやっていたのであれば、退職された管理職も責任あるなという部分も板倉 委員が厳しく言われたが、その辺は病院側としても大きく受けとめなくてはいけないんじゃないかと。

・ 看護師というのは看護部長がいて副看護部長がいて師長たちがいて毎月師長会とかさまざまスキル アップのために、また医療事故、看護ケアの事故を防ぐために検討を毎月行っていくわけだ。この26 人のなかで月一のミーティングとかを義務付け、やはり自分たちのスキルを見ていく。管理職はそれ ぞれの部門が違うので、課題が違う。科長には若い人たちとか人をどう育てるとか、そういうところ は全体的に通じることだと思う。部門においてはその科においては自分たちのスキルをどう研くのか、 マニュアルを用いた業務の点検をどうしていくのか、その辺が月一のミーティングでお互いのスタッ フのそこをしっかり定例化していくことが私は職場においてはとても大切だと思うので、職員間のコ ミュニケーションが取れる体制をどうつくれるのか、構築できるのかというところはしっかり各部門 において、検査科もさまざま。あと密室になるところに関してもっと病院全体としてもう一度見直し ていく必要があるのかなと思うのでよろしくお願いする。

委員長(日角 邦夫)

・ それでは、発言を終結する。

・ 先月の常任委員会でも病院局長の謝罪があった。年度が明けて2日目にまた謝罪から始まるという ことでは大変重苦しく残念でならない。きょうの議員の皆さんのさまざまな議論を踏まえ、今後の再 発防止さらには信頼回復に向けその対応をぜひとも進めていただきたいと思う。

・ ここで理事者は、退室願う。

(病院局 退室)

・ 議題終結宣告

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(病院局 入室) 2 その他

委員長(日角 邦夫)

・ 先に入っていただいた。2のその他で、市立函館病院本棟整備事業エレベーター増設及び増改修建 築主体工事の入札中止にかかわって発言を求められている。それでは、説明をお願いする。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ 口頭で恐縮だが、市立函館病院本棟整備事業の3つの工事の一般競争入札の中止について御報告す る。この工事は、平成26年度の冬にも運航を開始しようとしている道南ドクターヘリへの対応も含め て、市立函館病院において救命救急患者の受け入れ体制をさらに強化するために行うもので、具体的 には屋上ヘリポートにせり上がるエレベーターの設置や、現在空き病棟となっている4階西病棟の新 たな救命救急病棟への改修などを実施しようとするものである。工事の所要経費は昨年12月の市議会 定例会で補正予算の議決をいただいており、平成27年度までの3カ年にまたがる継続事業を予定して いるところだ。

・ 主な工事は建築主体工事、電気設備工事、機械設備工事の3本で今年の2月までに工事費の積算を 終えて、3月13日に予定価格を公表して一般競争入札の公告をし、3月20日に入札参加の申請を締め 切り、きのう4月1日に入札を行うこととしていた。3月20日の締め切りまでに電気工事には5共同 企業体、機械工事には4共同企業体の入札参加の申請があったが、建築主体工事への入札参加の申請 は1共同企業体にとどまった。それでも、4月1日の入札は実施できるものと準備していたところ、 おととい3月31日に、建築主体工事の入札に参加を申請していた共同企業体が、予定価格ではおさま らないとの理由で入札への参加を辞退した。建築主体工事ができないと、電気、機械工事も実施でき ないから、病院局では3月31日、3つの工事の入札を中止する旨、公告した。

・ 今後の対応だが、予定価格ではおさまらないという理由、要因を情報収集、分析して、対応策を練 ることになるが、仮に工事の予定価格の増額が必要と判断された場合は、予算の増額補正が必要とな る。先ほど申し上げたとおり、この工事は道南ドクターヘリの平成26年度の冬の運航開始のためにも 必要な工事だから、できるだけ早く入札を実施し、工事を実施したいと考えているので、仮に予算を 補正するとなると、例年5月下旬に開催されている市議会臨時会に提案することも視野に入れて、作 業を急ぎたいと考えている。

委員長(日角 邦夫)

・ それでは、各委員から何か御発言ないか。

板倉 一幸委員

・ これも続く。アリーナは2度中止になって、3度目でやっとなった。ほかの自治体でも同じように こういった事例が出てきているが、これはまだ理由、原因ははっきりしていない。中止してすぐだか ら。その辺のところは、どうなのか。

病院局管理部長(渡辺 史郎)

・ まだ詳細がわかっていないものだから、聞き取れる範囲でいろいろ情報収集して分析を進めている ところだ。

参照

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